2011-01-21

桜井真一郎

桜井真一郎さんが亡くなられました。言わずと知れた、名車「スカイライン」の開発責任者です。メ-カ-所属するエンジニアで個人が広告に登場したのは桜井氏が初めてだったでしょう。その後も私が知る限り中村史朗さんがCMに登場したのが記憶にあるくらいで、非常に画期的なことだったと思います。私も子供ながらに憧れたものでした。そして、その中に自動車のデザインを行う部門があるということを知り、彼らが描く「レンダリング」という流麗なスケッチを眺めては刺激を受け、自動車のイラストを趣味で描くようになっていました。当時スカイラインという車はそれはそれは憧れの車でした。日本グランプリ(今ならGT選手権?)でセダンでありながらポルシェ906との伝説の戦いを演じた54B、そして50連勝を飾ったKPGC10など、サ-キットでそのDNAを引き継いだGTR以上の活躍を見せたものでした。私はそれよりも、サ-フィンラインと呼ばれるプレスラインをはじめとする、美しいスタイリングや、丸型メ-タ-が連続するスポ-ティなインテリアに心奪われたものでした。今見ても素晴らしく美しいデザインだと思います。「GC10」車名でなく、型式で呼ぶのもこの車で覚えました。そしてスト-リ-性のあるCM(時代を感じますが)やCMソングも新鮮でした。今でこそスカイラインは若者のあこがれの車ではなくなりました(車自体が憧れの対象ではないのかもしれません)がFRのスポ-ツセダンという伝統は受け継がれていると思います。心より桜井さんのご冥福をお祈りいたします。

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