2011-06-06

地球家族

収納のことを考えるとき、良く思い出す本があります。1994年にTOTO出版より発行された「地球家族」です。

カメラマンが世界中の家庭で一週間生活を共にし、その生活の様子を記録したものです。中でも圧巻は、家中の物を家の前に全部出して撮影された写真です。中でも印象的なものをいくつ紹介します。まずは「国民総幸福量」を提唱する「ブ-タン」

ナムガイさんご一家、真ん中の只者ではない面構えの方がおと-さんのナムガイさん当時50歳です。流石に仏教国のため、儀式のための道具が大事な家財道具です。それから農機具類、後ろの家の手摺には絨毯がかけられています。そして家畜。家電品はラジオのみというシンプルさです。

次に日本、東京のウキタさんご一家、約40坪の家にこれだけの物が詰め込まれています。因みにウキタさんの欲しいものは「もっと大きな家」だそうです。

中で印象的なのは、ボスニアのブカロビックさん一家の写真。ポスニア・ヘルツェゴビナ紛争の最中のため、車の窓ガラスには銃弾の跡が、建物は砲撃で破壊されています。撮影は自動小銃を構えるのは国連軍の兵士の護衛のもと行われたようです。1995年に紛争は終結しました。戦場と化した市街地で逞しく生活している姿が印象的です。

こうして、世界30カ国の生活が紹介されています。経済的に豊かなくにの方が物を多く持っている傾向にありますが、特に日本の事例はものがあふれています。私達も住宅の設計のなかで、収納の在り方についてかなり検討をします。家をつくるということは、本当に生活に必要なものはなにかということを見つめ直すきっかけにもなるでしょう。ブ-タンと日本はライフスタイルが違いますが、その間くらいの物の量が適正なのかもしれません。

tq]:.

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コメント4件

  • ニコる より:

    すんごい興味のある内容です。

    通勤をクルマから自転車に変えると持ち物に悩むんですよ。
    鞄を大きくするのはカッコ悪いので最小限度の荷物を選びますね。

    あのヒップバッグには自転車の修理道具と筆記用具にお財布。
    あとはUSBメモリーとiphoneってとこかなぁ(通勤時は着替えのシャツが)。
    これでどこでもギリギリお仕事ができるはず。

    住宅でいうと
    収納スペースが大きかろうと小さかろうと結局は
    満杯になってしまう七不思議…
    いや ほかの6つは知りませんが(笑)

    今度お邪魔した時にこの本読ませてくださいね。

    • idea より:

      入れる場所があると、安心して物を買ってしまったり、ため込んでしまうんですよね~。「最小限」というキ-ワ-ドが良いと思います。

  • cafe@a.k.a.池 より:

    トラックが「メルセデス・ベソシL911」なら
    大変うれいしのでございます。。。

    • idea より:

      それっぽいのですが、グリルが独立しているのと、フロントウィンドゥがサイドウィンドゥより大きいので違うみたいです。

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