前から気になっていた建物、階段がすごいことになっています。特に一番右は、降りて行っても壁!どうやって利用しているのが興味深い。色も意識的に塗り分けられているのでしょうか?
長期優良住宅という制度があります。住宅の耐震性や断熱性能などの基本性能を向上させたうえ、その維持管理をきちんと行うことで、長い期間に渡り良好な住環境を持続させることのできる住宅をつくるという制度です。高品質の家を手に入れることができるということに加え、税制上の優遇を受けられたり、フラット35の金利優遇、補助金が受けられる等のメリットがあります。ただし、高品質にするためのコストアップは避けられず、一般的に2割ほど割高になるようです。それから、様々な申請や審査にかかる時間も考慮しておかねばなりません。
今回行ったケ-スでは、私の事務所で行っている通常の住宅の設計スケジュ-ルより3カ月程度長くかかってしまいました。確認申請、フラット35の設計審査、住宅性能表示制度の性能評価を受ける必要があります。そして確認申請以外は、融資申し込みを含めて「工事請負契約」が済んでいないと申請できません。私達のような設計事務所に依頼する場合には、設計⇒建築業者数社による見積り合わせ⇒工事請負契約という流れになります。当然、施工業者との請負契約を行う時点で、設計事務所は設計の作業が完了しているということです。つまり、設計と施工を分離して行うのではなく。あくまでも建て売りや規格型住宅(プレハブ)を購入するか、特定の建築業者に設計施工一貫で依頼することが前提とされているようです。
故に、設計と施工を分離して、設計事務所に依頼した場合には非常に使いにくい制度だと感じています。大きな金額が掛かる家造りにおいて、設計にしっかりと時間をかけて、納得いくものしたいのは当然のことだと思います。長期優良住宅にせよ、他の融資制度にせよ、「資産・不動産」としての視点ばかりが目立って、肝心の「家の在り方/デザイン」の部分がすっかり忘れられているように思えてなりません。
宮崎県で昭和の名建築の代表的なものといえば、菊竹清訓氏設計の都城市民会館と日南市にある丹下健三氏設
計の日南文化会館をあげられることが多いでしょう。都城市山之口町の国道269号線沿いに「安楽寺」があります。
その本堂の裏手に、この納骨堂はひっそり建っています。
今は夏なので、木々に囲まれてその全貌はなかなか見ることができませんが、一部分みえるこの写真だけでも
それが、只者ではないことが分かると思います。
近寄ってみると、多面体のコンクリ-トの塊が地面に刺さっているというか、地面から生えたような造形です。
ひっそり、どころかかなり過激な建築であることが分かります。
元祖モダンデザイン、ル・コルビジェの日本人の弟子 吉阪隆生 の大学セミナ-ハウスを思わせる形です。
納骨堂は1966竣工の都城市民会館から4年後の1970年に完成しています。因みに大学
セミナ-ナウスは1965年竣工ですから、設計者の光吉健次氏(当時九州大学教授)も、コル
ビジェや吉阪氏の建築にインスパイア-されたものと思われます。
そして、その施工精度の高さにも驚かされます。当時は荒々しいコンクリ-トの表現が多かっ
たようですが、この建物は非常に丁寧で綺麗な施工がなされています。この納骨堂は二つの
公共建築に並ぶ隠れた名建築だと思います。
街並みに、新しい建物が仲間入りしました。(右寄りの白い建物)こうしてみると、今まではベ-ジュや茶系の外壁の建物、いわゆるア-スカラ-というのが、景観的には好ましいといわれていたのですが、いまや大地の色はグレ-だし、空を自然とみるならば、白い外壁はなかなか馴染みが良いのではとおもいます。
いつもの散歩コ-スの空き地(エッセの巣窟で有名)に、建築計画のお知らせの看板が、設計者は世界的に活躍する
業界のス-パ-スタ-建築家「隈 研吾」氏!。退屈な風景に強烈な刺激を与える建築を期待しています。
これは私の実家のある、県北の山間部の、民家の庭先にある畑の状況です。こうやって柵を造って囲わなければ
野生動物に食い荒らされて、作物を作ることができないのです。特に最近は鹿と猪による被害が多いようです。
鹿は民家の庭先まで入り込んでくるそうです。
人工林の増加とその管理不足、放置された耕作地などがも原因のひとつのようです。
私が子供のころは、野生動物を人里で見かけることは無く、よほど山深くに入らないとみかけることはありませんでした。
山も今のようにスギの木ばかりでなく、ほとんどが雑木林で、秋は紅葉が春には新緑の深まりを見ることができたものです。
日本は国土の70%が森林なのに、必要な木材資源の70%は輸入に頼っているのだそうです。
その山を管理したり、切り出す林業に携わる人達が減少しているため放置された、山が多く見かけられるのも一因でしょう。
宮崎県では成長が早く、建築材として速い時期に出荷できるスギが沢山植林され、スギ材の生産が日本一になったのですが
今後は、自然の植生に戻すような、山の在り方が必要に思えてなりません。
私の母も、廃材を利用したエコな囲いを作った、小さな畑でとれた野菜を送ってきてくれます。この囲いも
たまに壊されて侵入されることもあるようで。これがいわゆる中山間地の家庭菜園の現状です。
まんまタイトルを拝借しましたが、そうですか、一年がかりだったのですね。
そういう待ちに待ったBBQに出席できなかった方は本当に残念でした。
大人も子供も楽しい一日でした!参加されたみなさまお疲れ様でした。
さて、次は秋にですね!
都城のランドマ-クとしてあまりに有名な建物です。菊竹清訓氏の設計により1966年に完成して、2005年ころからは老朽化や新しいホ-ルが完成したため解体か保存かをめぐって、行政や市民団体の間で活発な議論が行われ、南九州大学が都城市からアスベストの除去を行うことを条件に無償貸与を受けて現在に至っています。
その姿は今見ても刺激的です、当時、さぞや市民は驚いたことでしょう。
全体の構成は勿論、部分がしっかりデザインされていることが、この建築の質をさらに高いものにしています。
私が特に好きなのがこの通用口の出入り口、ガラスのボックスが本体から飛び出した形状で
斜めに切り取られたスペ-スがエントランスポ-チとなっています。ピンクに見える壁は当時は
ビビッドな赤だったのでしょうか?
雨樋の落とし口やその水の流れまでもデザインされています。
幾度となく訪れている建築ですが、そのたびにこの建築に携わった、行政、設計者、工事関係者の強い「意志と執念」を
感じます。そして私も少しだけ勇気がわいて帰ります。