2011-07-08
山の家庭菜園

これは私の実家のある、県北の山間部の、民家の庭先にある畑の状況です。こうやって柵を造って囲わなければ
野生動物に食い荒らされて、作物を作ることができないのです。特に最近は鹿と猪による被害が多いようです。
鹿は民家の庭先まで入り込んでくるそうです。
人工林の増加とその管理不足、放置された耕作地などがも原因のひとつのようです。
私が子供のころは、野生動物を人里で見かけることは無く、よほど山深くに入らないとみかけることはありませんでした。
山も今のようにスギの木ばかりでなく、ほとんどが雑木林で、秋は紅葉が春には新緑の深まりを見ることができたものです。
日本は国土の70%が森林なのに、必要な木材資源の70%は輸入に頼っているのだそうです。
その山を管理したり、切り出す林業に携わる人達が減少しているため放置された、山が多く見かけられるのも一因でしょう。
宮崎県では成長が早く、建築材として速い時期に出荷できるスギが沢山植林され、スギ材の生産が日本一になったのですが
今後は、自然の植生に戻すような、山の在り方が必要に思えてなりません。

私の母も、廃材を利用したエコな囲いを作った、小さな畑でとれた野菜を送ってきてくれます。この囲いも
たまに壊されて侵入されることもあるようで。これがいわゆる中山間地の家庭菜園の現状です。

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コメント3件
耕作地と言っても、山間のほんの小さなものなんですよ。住む人たちもだんだん少なくなっていって、老人ばかりです。限界集落というのでしょうか。バスも一日4回しか通りません。
いつもそんな贅沢な野菜を頂いてるんですね(ウラヤマシイ)
それにしても母上の家庭菜園は鹿や猪だけではなく、ビックリ○○キーや某S氏も狙っているかも…^^ゞ
一見すると~緑豊な里山の
風景なのに、少し分け入ると
結構荒れた処が多いですね~。
色々考えさせられます。